いよいよ、この日、リアンと一緒に日本に戻ります。私は車と携帯電話を返さねばならないので、キャロル達よりもひと足先に空港に向かいました。前の晩はだいぶ雨がひどかったのですが、この日は曇りの合間から時々日が差し込んだり、パラパラと雨が落ちたり、という気候。前夜、大荒れになるかもしれないから、もう少しこっちにいたら?なんて言われたのだけれど(そりゃ、ノンビリここにいられれば楽しくていいんですけど)仕事のこともあるし、そうは言っていられないのがちょっと残念なところです。
 先日訪ねた別犬種のブリーダーの所も広かったけれど、キャロルのところも日本と比べたら環境的にはうらやましい。こちらは森の中というよりもなーーーんもない、ただ広い所、という感じだけれど。昔はそれこそ荒野だったのかも?

 空港に着いて車と電話をドロップオフ。なんだか今回はどこの空港も混んでいる。土曜、日曜といった週末はまだしも、月曜日なのになんで?と、ちょっと驚いた。帰りの飛行機のカウンターもめちゃくちゃに混んでいて、案の定延々と待たされることになった。キャロル達は私よりも先に手続きカウンターにリアンと共に到着していて、人込みの中でリアンは一人で興奮していました。
 ようやくチェックインが終った頃には、もう移動しないと時間が迫っている、というような情況。一番最後にリアンをクレートに入れて預けました。仔犬を渡す親としてはやはり、心配は尽きないのでしょう(気持ちはよくわかる)「飛行機に乗ったらすぐに、犬もちゃんと乗っているかどうか搭乗員に確認しなさい」「夜中でもなんでもいいから、電話さえ鳴れば起きるので、成田に着いたらすぐに電話するように」
 慌ただしく別れを告げて、ようやく今回の旅も終りに近づいたのでした。

 メチャ混みのおかげで、格安航空チケットの私が、なんとビジネスクラスにアップグレードされていた。(嬉!)しかもシートは最前列で前に座席がないので、タダでさえ広めのビジネスクラスで、更に手足が伸ばせるのには感激。さすがに疲れたから寝るぞー、と思っていたものの、飛行機は揺れないだろうか、とか、貨物室に入れられたリアンのことが気になって成田に到着するまでほとんど寝ることができませんでした。
 機内での映画はいくつか選択できたのですが、そのうちの一つが「Sweet November」 はっきり言ってストーリーは全く面白くなかったのだけれど、スタンダードが何頭か出てくるシーンがあって、それが見たくて何度か繰り返し見ていました。(家庭のビデオみたいに早送りとかできればいいのに、と思いつつ)

 成田までの約12時間、飛行機はさほど揺れることもなく、無事に到着。着いてすぐに荷物とリアンを受け取りに行きました。リアンは一旦、検疫事務所に行くので出てきたのを確認して必要書類を渡すと、そこで職員にそのまま検疫事務所まで連れていかれます。この間に大急ぎで親元に電話。数回ベルが鳴ったところで出て、無事に到着したこと、とりあえず変わった様子も何もなさそうで元気にしているということを報告しました。

 こうして、今回、大慌ての PCAと、仔犬連れ帰り旅行が無事に終ったわけです。その後のリアンは、ご存知?の通りです。

PCA ページに載せきれなかった写真2

 かわいかったホワイトの子。最終日より

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