リアンお迎え&カナダ訪問雑記 2

 今回交配に訪れたブリーダー宅は、トロント郊外(思いきり田舎/笑)、短期居候をさせてもらったマコさんの所から更に1時間ほど車で行った所です。到着翌日にまず尋ね、その後は一日開けてもう一度尋ねました。

 とにかく広い。空も広い。目標物らしい物もほとんどなく、きっと日が暮れたら真っ暗で慣れないと迷子になること必至、という感じ。道を間違えて誰かに聞きたくても人も歩いていないし、民家がポツリポツリとまばらにあるだけ、という状況。(ちなみに北米で見知らぬ民家に例え道を聞くにしても立ち入るのはあまりおすすめできないです)

この日は途中で雨に降られたけれど雲の動きが早く、ブリーダーの所に到着する頃にはきれいに晴れました。そう言えばリアンは晴れ女だった。(笑)

 翌日は、マコさんが通っているオビディエンスのクラブが主催している訓練競技会の見学。犬達はお留守番。

 ルールを確認していないけれど、競技内容などはほぼAKCのそれと同じような感じでした。面白かったのは、カナダは国際法を使用していて、距離などは日本でもおなじみキロ表示だというのに、なぜか競技で使う障害の高さはインチ表示だったこと。このへんもAKCからの輸入ゆえなのかな?
 カナダの競技会ですが、国境を越えてアメリカからの参加者もかなりいました。駐車場の車のナンバーを見ると、近い所ではイリノイ州やオハイオ州、遠い所では、メリーランド州なんていうのまであって驚きです。リアンの後腹の弟も去年、ここのトライアルに来たそうです。恐るべし、オビディエンス・おたく!(笑)

 カナダの競技会も、アメリカと同じく高齢の人達の参加が多かった。このオージーのハンドラーはこれでもまだ「若め」と思います。日本ではこういう年齢層の人達が訓練競技会に出てくるなんてほとんど目にしませんし、そもそも、こういう年齢の人がオージーを飼おうとも思わないかも。。。

 下左のパグは、隣のリングに出ていた子。これがまた非常に味わいのある子で、トロイながらも頑張ってます!という感じで見ていて思わず笑みがこぼれるという感じで、とてもほほ笑ましい子でした。写真は、out of sight stay (down) の最中。絶対にこのまんまここでイビキかいて寝ている、と思います。(笑)
 右のパピヨンはユーティリティクラスで最高得点で1席を取った子。恐ろしいほどのスピードで走り、うれしそうに振った尻尾が止まらない明るい子でした。ひとつひとつの課目全てを目一杯楽しんでいるという感じで、一つの課目が終了してジャッジから「Excercise finished.」と言われる度にハンドラーの横で飛び跳ねて、最後は思わずジャッジも爆笑してしまった子です。こういう風に、全てを体いっぱいに楽しんでいる、という姿は見ていて本当にいいものです。
 競技の合間にユーティリティのジャッジと直接少しお話ができたのですが、彼も
まるで寝ているようなパグを「He was just wonderful!」と絶賛していました。パグもやればできる!と証明しているようで、とても印象深い子でした。(飼い主がまた、このパグにそっくり、というのも笑えたのですけれどね)

 今回はマコさんの所でお世話になりっぱなしでした。最終日前日には、10年ぶりくらいに観光客としてナイアガラの滝にまで出かけて来ました。直接間近で見る水の迫力はかなりなものでした。水煙の中に虹が出ていて、それが滝の遠くからでも常に見えていました。写真でも左の方に虹が立ち上っているのがわかりますか?
 ナイアガラの滝を見に行った翌日、一旦またシカゴに戻りました。リアンの親元では、ちょうど私たちがカナダに発った日の夜からお産が始まり、6頭の仔犬が生まれていました。今回、リアンの交配が他の子の出産と重なったりしたため、新生児を抱えて忙しくなる親元にあまり迷惑をかけたくなかったのでシカゴに戻った晩は、オヘア空港近くの安モーテルに宿を取っていました。

 オヘア空港東脇を走る道路は、Mannheim Road という名で南北に走っています。モーテルはこの通り沿いになるので、まずは一旦ここに荷物を置いてから、リアンの親元に報告かたがた出向こうと思ったところでなんと大失敗。本来ならば、Mannheim Road South に走らなければならないのに、何を勘違いしたのかレンタカー会社から車を出してすぐに North に向かってしまったのです。走り始めてすぐに大渋滞にひっかかり、ここを通り抜けるのに30分以上かかりました。そこを抜けて少し走ってから、南北を間違えたことにようやく気づいて、戻ることにしたのですが、時すでに遅し、でした。(苦笑)