今年は、数年前にオンラインで知りあった人の所に居候をして PCA week を過ごしました。
 知人の家は Baltimore の郊外で、PCA のショーサイトから約40マイル(約64km)北にあります。PCA に来るなら勝手に使っていいし、ショーサイトまで40分だから、と言われていたのですが、これが私には遠かった。。。というのも、去年滞在していた Waldorf は、ショーサイトまでほぼ道路一本だったのですが、ここからだと途中2回ルート変更があります。アメリカの道は、地図が読めて行き先がちゃんとわかっていれば難なく行かれるように非常によくできています。実は、ボルティモア空港から知人宅までも住所だけが頼り。なんとかなるさ、という思いだけで空港から一人で車を走らせたのですが、迷うことなく到着できたのです。
 しかし、表示が東西南北で日本人にはあまり馴染みがありません。南・北は非常にわかりやすいものの、東・西がちょっとわかりづらい。このおかげで、約1週間滞在していた間、一度も間違えずにショーサイトとの往復ができたのは2回程度ではないでしょうか。おまけにメリーランド州郊外は森が多く、その後走ったシカゴ近辺とは大違い。道路沿いに目標物となるような建物や看板などがほとんどないのです。そのため、方角を間違えたりインターを過ぎてしまってもすぐに気づかないということがありました。一度は夜道を2時間も迷って、ガソリンもカラカラになったこともあります。とは言え、異国で路頭に迷うなんてオソロシイことはできないわ、と友人には言われましたが、おかげで迷うことにもすっかり慣れ(去年も実はインターを間違えて迷ったことがある)最後にはどこに行ってもあまり動じなくなってしまいましたが。去年オタオタしたガソリンスタンドもすっかり慣れました。

 ガソリンと言えば、日本よりもずっと安いのですが、去年に比べたら値上がりしていました。それでも日本よりガソリンがずっと安い(概算で1リッター約45円。去年はもっと安かった)と話をしたら、確かにそうだろうけれどアメリカでは移動距離が相対的に多いからトータルで考えたら絶対的に安いとは言えないと友人に言われました。確かにそうかもしれません。今回滞在中、ガソリンが空になったのは2回。毎日走っていた距離が大きかったので見る見る減っていくという感じでしたから。シカゴはガロン2ドルを越えていてメリーランドより高かった。

 今年は去年の教訓(?)を活かして事前にレンタカーの予約をインターネットで済ませていました。しかし、車を受け取りに行ってみたら、予約したのと違うじゃない。荷物の出し入れに便利なようにと、今回は「4 door」で予約したはずなんですが、今年も 2 door でした。まぁ一人だからどうせいいんだけど。。。

 写真は、今年借りた車。去年と同じくポンティアックでした。アメリカで走っていると小さいけれど、助手席に手を伸ばしても向こうのドアに届かないということを考えると、そんなに小さくないな、という感じです。
 去年もそうだったのですが、この車もトリップ・メーターがデジタルで道路案内の「どこそこのインターまで1/2マイル」という表示があってもメーターが読めない。これは不便。ウレシイ誤算だったのが、なんと CD プレイヤーがついていたこと。(わかっていれば他にも日本から持っていったのに!)居候させてもらった人にお土産で持ってきた CD をさんざんこの車で連日聞きました。聞いていたのは、Misia と 米米 Club です。(笑)ラジオでも懐メロ局を発見して、今回長時間ドライブが多かったけれど退屈はしませんでした。

 今回のPCA、去年よりリングサイドでのオシャベリなどが多かったのですが、かなり真面目に犬を見ていたところもあります。実は長年、シカゴ郊外にいる友人の所から犬が欲しくて待っているのですが、なかなかこちらが希望するような犬が生まれず(クリームが欲しい)ずっと待ちの状態が続いています。このまましばらく待っても生まれそうになかったら、少し他もあたるかなぁ?と実は考え始めてもいて、友人がスタンダードのブリーダーを紹介してくれたりもしたので、じっくり犬を見ていたというわけです。
 しかし、なかなか本当に気に入るタイプの犬が少ないなぁ、というのが本音。ちょっといいかな、と思って血統を見ると個人的に避けたいと思っている血統構成だったり、両親の系列はいいけど実際の犬はイマイチだなぁー、と思うことがあったり。。。今回いろいろと犬を見ていて一番イヤだなと思ったのが(日本でもトイを見ていてよく感じるのですが)テールの悪い犬が多いことです。背負い込んでいるような曲がった尾をした犬が予想以上に多くてガッカリでした。これ、欠点としてブリード・スタンダードに書いてあるんだけどなぁー、もうちっとこのへんも気遣いしてみんな繁殖しないのだろうか?
 あるクラスでテールが完全に背の方に曲がって、先が背中についているくらいのひどい犬が出てきました。ひどいなぁ、と思って見ていたら、周囲でもそう思ったようで「That's the worst tail I've ever seen!」なんてセリフまで聞こえてきてしまいました。同感!私もあんなひどい尻尾は初めてでした。

 今年もメリーランドは暑かった!6月といえば日本は梅雨の時期で、この時期にアメリカに行く=日本のウダウダした梅雨から逃げ出せる!と思っていたのですが、メリーランドではどうもそれはハズレのようです。去年も雨が多かった上、晴れれば晴れるでムチャクチャ暑い。それから雷。しかも一旦雷が鳴るとスケールが違う。まったく、梅雨を回避したつもりだったのに。。
 去年、現地に住んでいた知人が教えてくれたのですが、もともとワシントンDC 周辺は(ということは、ショーサイトのあたりも)昔湿地だったんだそうです。そのためか、その暑さというのは日本の蒸し暑さに似たもので、湿度が高くとても過ごしにくいものでした。また、外にいると日差しが強く、ワーキングテストの時、半日ちょっと外にいただけなのですが真っ赤に日焼けしてしまいました。

 Equestrian center の駐車場脇には、water tower(と思う)があり、そこには電光掲示板がついています。この電光掲示板、センターで行われているイベントの案内も兼ねているらしく期間中、POODLE CLUB OF AMERICA という文字と、気温が交互に表示されていました。右の写真のように晴れている時は、だいたい30度から34度くらい。日本の夏と変わりませんでした。ちなみに右の写真では POODLE CLUB OF AMERICA の文字が映し出されているのですが、写真を小さくしたら見えないですね。下が、その電光掲示板の拡大です。


PCA でゲットしたもの

 PCA ではいろいろとプードル関連グッズなどの出店が並ぶのですが、正直、私にとって「どうしても欲しい」と思うものが予想以上に少ないのです。これは去年も同じで、実はほんの少しばかりガッカリしている部分です。去年、いいなぁ、と思う物はあったのですが、ほとんど芸術品の域でお値段も高く、とても手が出るような物ではありませんでした。そんな中でゲットした物を二つご紹介。

 まず左上の写真。マクドナルドでゲットしたビーニー。
 ちょっとわかりづらいかもしれませんが左がダルメシアンで右が熱帯魚(?サカナです)セットを買うともらえる、と大きく店内にポスターが出ていたので、もちろんセットを注文して「ビーニーちょうだい!」ともらってきました。期間シリーズで何種類かあって全部欲しかったんだけど、その期間中アメリカにいないからもらえたのはこの二つのセットだけ。このビニール袋を破ったらきっと価値が落ちるんだろうなぁと思って、破って中身を出すことができずにいます。(笑)

 左下の写真は、菜々子がしているネックレスです。

 これは、PCA のショーリングの脇でパネル展示をしていた、Florida Poodle Rescue のブースで買いました。なんだか、いかにもお祭りの夜店にありそうな、安物の子供だましのネックレスのような感じがしなくもないんですが、これは一つ一つ Florida Poodle Rescue のメンバーが手作りした犬用のネックレスです。プラスチックのカラフルなビーズをつなげているヒモ(釣り糸みたいな感じ)は丈夫なものを使っているし、留め具も大きめで人間のネックレスで普通に使われている物よりも丈夫だとのことでした。こうしたカラフルな犬用ネックレスを数種類サイズを変えてたくさん売っており、売り上げ金は全部プードルのレスキュー資金にするということでした。
 どれにしようか迷ってしまい黒い子にはどれがあうか、白っぽい犬にはどんな色がいいか、など相談にのってくれました。友達へのお土産にもと、いくつか買ったらとても丁寧にお礼を言われてしまいました。

 PCA でのお買い物は、他にPCA のシャツ、PCA のピンバッジ(毎年色が変わるので、コレクターズアイテムになりそう)粘土細工のプードルがついた名刺置き、ピンブラシくらいなものです。他に、Pat がくれたTシャツがあって、これはお気に入りなのですが、また何かの機会に披露することにしましょう。それにしても、菜々子ってば、いくら寝ているところを起こしてこのページのためにネックレスさせて写真撮ったとは言え、そんなつまんなさそうな顔することないのに。

 もう一つ、モールのオモチャ屋でゲットしたのがバービー人形。なんと、グルーマー・バビーのシリーズがあって、バービー本人はアフガン、お友達のテレサがアイリッシュ・セッター、そして、クリスティーンがスタンダード・プードル、という組み合わせ。しかもこのスタンダード、コーディッド・コートなのだ。(笑)よく見ると、それぞれの人形のヘアスタイルや色と犬を合わせているのかな?という感じですけれども。それぞれの犬の名前もちゃんとついています。
 スタンダード・プードルだっていうんで、思わず衝動買いしました。友人がアフガン、それもバービーが連れているのと同じフォーンの子を飼っているので、友人のお土産にしました。アイリッシュ・セッターもよく出来ていたのでさんざん迷ったのですが、荷物になるので買いませんでした。
 それぞれ、犬そのものの特徴をよくとらえていてちゃんとその犬種に見えるように作ってあります。毛だけ別にして中身は同じなんじゃないかと最初思ったのですが、けっこう子供のおもちゃごときでもアメリカの製品ってそれなりにディテールに凝っているものもあるし意外なところでバービー人形って大人のコレクターも多いから、いい加減なものはきっとクレームが来るから作れないのでしょうね。
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