て ん か ん
トイ、ミニチュア、スタンダード全てのバラエティでみられる疾患。
発作が30〜90秒、もしくは数分にわたって続く。
症 状:
震える、失禁、起立不能、空気を噛もうとするような異常行動、視点が定まらないような状態で空を見つめる、など。
遺伝形態:
不明。しかしながらプードルにおいて、真性(特発性)テンカンは遺伝性が強く疑われている。
診断方法:
EEG による脳波診断で、テンカンが後天的要素によるものか(頭へのケガなど)あるいは先天的なものなのかの診断ができる。
発症年齢:
真性(突発性)テンカンにおいては、通常生後6ヶ月から5歳の間にみられる。
治療方法:
一月に発作が一度以上おきるようであれば、フェノバルビタールなどの抗痙攣薬を用いることが多い。治療は生涯にわたるものになり、きちんと日常的にケアをしているのであれば、テンカン発作ではめったに死に至るようなことはない。しかしながら、群発性発作を起こすような犬の場合は治療が難しくなることがある。
勧 告:
テンカンのある犬は繁殖に用いるべきではない。
テンカンを起こしたことのある犬は潜在的にテンカンの要素があると考えるべきで、これらの潜在的な要素をもつ犬同士を交配しないよう細心の注意が払われるべきであろう。
<遺伝疾患トップページへ戻る>
|