スタンダード・プードルにおける発作を伴う新生児脳症
Neonatal Encephalopathy with Seizures (NEwS) *1 2006年、ミズーリ大学獣医学部で、スタンダード・プードルの新生児脳症の遺伝子検査が開発されました。以下の文章は、許可を得てサイト内情報を和訳したものです。(一部編集) *************************************************************** AKC Canine Health Foundation, Poodle Club of America, St. Joseph Missouri Kennel Club、スタンダード・プードルのオーナー達の支援を受けて、ミズーリ・コロンビア大学の研究員達(Dennis O'Brien, DVM. PhD, Gary Johnson, DVM and Liz Hansen BS)は、広範囲にわたるスタンダード・プードルの血縁内で今まで解明されていなかった致死の発達脳疾患を調査していました。その病気は常染色体劣性遺伝で、この病気に冒された子犬のほとんどは出生して間もなく死に至ります。集中的な看護で、2、3週の間は生きていていられることもありますが5週め過ぎまで生き残ることはできませんでした。 リサーチが始まったきっかけ 新生児脳症とは? こうした子犬の検死解剖が行われました。最初の解剖では脳の変化はみつかりませんでしたが、最近の解剖では運動調整をつかさどる脳(小脳)のタンパク組織と、発作を引き起こしているであろうと思われる脳の部位(大脳)に変化がみられました。 他に似ている病気は? オリジナルのサイトはこちらです。新生児脳症に冒された子犬のビデオがあります。(右側にある画像をクリック)ビデオで、奥にいるクリームの子犬がそれで、他の子犬に比べて明らかに小さく、動きがぎこちなく、立ち上がることができません。 このページは、ラボ担当者のご好意により日本語訳をしています。無断転載、流用はお断りいたします。 *************************************************************** 新生児脳症のDNAテスト 新生児脳症のDNAテストは従来は血液サンプル(5〜10ccの全血)を直接ミズーリのラボに送っていましたが、2008年7月21日より血液サンプルではなく、チークスワブでの検体提出が可能になりました。これはOFAとのタイアップでオンラインで直接OFAにオーダーをすることになり、検体の採取・送付が簡単になりました。送付は通常の郵便で大丈夫です。 注1:以前は、単に新生児脳症(Neonatal Encephalopathy)となっていたため、略称は NE でした。その後、発作を伴う(with Seisures)と名称が変更になったため、現在は略称が NEwS と表記されるようになっています。過去のNE=現在のNEwS です。 *************************************************************** Copyright (c) 1999-2018, Phoebe Noriko Habu, all right reserved. 2018-10 改訂・追記 |
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