PRA(Progressive Retinal Atrophy) トイ・ミニチュア・スタンダード全てのバラエティにみられる遺伝性の眼疾患。 徐々に網膜が委縮し、最終的には失明する病気。初期症状として夜盲症がみらる場合がある。徐々に昼間でも視覚的な問題が生じて、ついには失明に至る。 遺伝形態: 診断方法:ERG(網膜電位図)もしくは、検眼鏡を用いる 診断年齢:個体により差があるが、ある程度の年齢(5〜6歳以上)に見られる場合がある。 治療方法:なし 繁殖に用いる犬および用いる予定の犬はすべて、毎年一度眼科専門の獣医師によって眼検診をするべきで、その結果、眼に異常のない犬のみが繁殖に用いられるべきである。眼検診の結果が正常であっても、その親から生まれた仔犬がPRAである場合、その親犬は「PRAキャリア」ということになります。繁殖を計画する際は、キャリアの犬とキャリアの犬を交配するようなことにならないよう、慎重を期する必要があります。 一部の犬種(プードルも含む)では、PRAの遺伝子検査(DNAテスト)が可能となり、キャリアの特定ができるようになっています。 **************************************************************** プードルにおいて、遺伝性の眼疾患はPRAだけではありません。アメリカにはかつて CERF (Canine Eye Registration Foundation) という団体があり、PRAをはじめ犬の遺伝性眼疾患についての検査・登録をしていました。CERF の定める眼科医のもとで年一度検査を受け、その時点でクリアであれば証明登録番号が与えられます。股関節の証明などとは違い、この証明の有効期限は発行から1年で、毎年検査することがすすめられています。現在、CERF が行っていた眼科検診と登録は、OFAに引き継がれています。 |
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